検証!寒いとバッテリーの消耗は早いのか? 実験検証!! FIXMASTER
12月 10, 2016
店主ブログ
「バッテリーは寒いと減りが早い」という話
この症状は、スマートフォンであれば、機種関係なく起因する出来事です。
実験開始直前までアダプターに接続しておいたフル充電100%の状態から、『急速放電』は以下の設定(画面高輝度、GPS受信、ネットワーク通信を有効)で10%まで放電させました(0%まで放電させると、端末がシャットダウンしてしまい『BatteryView』でデータが残せなくなる危険があったため、10%までとしています)。また、ネットワークはWi-FiをOFFにして、より消費電力の高い3Gで通信を行なっています。
「RAZR、こんなに酷使してごめんよ。」と心の中で謝りながら、世のため人のため、RAZRのバッテリーを犠牲に『急速放電』を作動させました。その効果には賛否両論あるこのアプリですが、こういった実験には最適ですね。
結果は、1時間47分で残り10%の状態まで放電完了、という結果になりました。『BatteryView』でのグラフをご覧ください。
結果は、1時間28分で残り10%の状態まで放電完了、という結果になりました。気温25℃での実験結果と比較すると、19分ほど早く消耗したということになります。『BatteryView』でのグラフをご覧ください。
プラマイ0℃での実験
次に、 プラスでもマイナスでもない、丁度0℃!実験開始。下記はその様子です。
結果は、51分で残り10%の状態まで放電完了、という結果になりました。気温25℃での実験結果と比較すると56分も早く消耗しており、消耗具合は約2倍!という結果になりました。『BatteryView』でのグラフをご覧ください。
これを見ると、50%の状態から急激に減っています。実験中、途中から急に寒くなってきていたので、そのせいかもしれません。それにしても1時間を切る消耗速度とは。おそるべし北海道。
実験開始時は-15℃だった気温が、実験終了間際には-17℃まで下がっていました。気になる結果は、たったの45分で残り10%の状態まで放電完了、という結果になりました。気温25℃での実験結果と比較すると1時間も早く消耗しており、消耗具合は約2.4倍!という結果になりました。『BatteryView』でのグラフをご覧ください。
これまでで一番の消耗具合です。-15℃半端ない!しかし、気温0℃の時と比べると6分しか変わらず、極寒の割りには頑張ったと言えるでしょう。
最後に、それぞれの気温ごとに比較したバッテリー消耗時間をグラフにしてみましたので、ご覧ください。ちなみに『BatteryView』はCSV出力に対応していて、こういったデータの解析にとても便利です。
このグラフを見てみれば一目瞭然、やはりバッテリーは気温が低ければ低いほど消耗が早いという実験結果になりました。特に、気温が氷点下になってからの減り具合は早いようです。
一般的にバッテリー(リチウムイオン電池)の放電特性は、温度に対する依存度が高く、この実験結果にあるように低温になるほど消耗が早いと言われています。一点、注意ですが気温が氷点下の状態で「充電」してはいけないようです。こちらの理由もよくわかりませんが、0℃より寒い状況で充電すると、事故に繋がる可能性があるとのことです。
引用 アンドロイドナビ
実験方法
気温は+25℃、+8℃、0℃、-15℃というそれぞれの環境で、『急速放電』を使いバッテリーが無くなるまでの時間を比較しました。なお、バッテリー残量の計測には『BatteryView(バッテリー管理)』というアプリを使用しています。

『急速放電』での設定内容
屋内、室温25℃での実験
まずは、普段の環境で基準となるデータを取るために、屋内(弊社オフィス内)にて室温25℃の状態で実験しました。

室温25℃のオフィスで、基準となるデータを取得

BatteryView:室温+25℃でのバッテリー消耗具合
ちょっと寒い、+8℃での実験
まずは「ちょっと寒い」場所を探し、物置へ潜入。+8℃という環境で実験を行いました。

室温+8℃の環境(物置)で実験してる様子

BatteryView:室温+8℃でのバッテリー消耗具合

気温0℃の状況で実験してる様子

BatteryView:気温0℃でのバッテリー消耗具合
いよいよ、-15℃での実験
驚愕の-15℃。実験開始。

-15℃での実験の様子 on the snow

BatteryView:気温-15℃でのバッテリー消耗具合

気温ごとの、バッテリー消耗時間を比較